日経平均は285円安と大幅に4日続落、新型肺炎の影響懸念で売り先行、半導体関連など下落=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比285円80銭安の2万3237円44銭と大幅に4営業日続落。朝方は、売りが先行した。米アップルが現地17日に新型肺炎の感染拡大で1-3月期売上高が予想に届かないとの見通し示したことで、企業業績への影響が懸念された。株価指数先物売りを交えて軟化し、一時2万3228円57銭(前日比294円67銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。なかで、半導体関連や電子部品株などの下げが目立った。

 東証1部の出来高は5億6785万株、売買代金は1兆220億円。騰落銘柄数は値上がり238銘柄、値下がり1847銘柄、変わらず73銘柄。

 市場からは「米アップルの業績懸念に香港ハンセン指数の下げも重しになったが、アップルの件は大騒ぎするほどのことではなく、きょう一日で織り込むだろう。あとは、新型肺炎が収束するのを待つしかない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株が下落。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も売られた。日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、上組<9364.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も安い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を下げた。

 半面、ゴム製品株では、TOYO<5105.T>が上昇。

 個別では、IBJ<6071.T>、グレイス<6541.T>、DLE<3686.T>、ローツェ<6323.T>、ツナグGHD<6551.T>などの下げが目立った。半面、アキレス<5142.T>がストップ高カイ気配となり、日本調剤<3341.T>、プレミアG<7199.T>、日医工<4541.T>、チェンジ<3962.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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