日経平均は78円高と続伸、上げ幅縮小の展開で値下がり数が値上がり数を上回る=20日後場

 20日の日経平均株価は、前日比78円45銭高の2万3479円15銭と続伸して取引を終了した。現地19日の米国株式市場で、中国の景気支援策への期待感などから、米国株が上昇したことを受け買いが先行。株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、午前9時57分には、同405円86銭高の2万3806円56銭を付ける場面もみられた。買い一巡後は、新たな手掛かり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押される展開となり、上げ幅を縮小した。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=111円30銭台(19日終値は110円11-12銭)と小動きで推移する。東証1部の出来高は11億7403万株、売買代金は2兆1810億円。騰落銘柄数は値上がり744銘柄、値下がり1298銘柄、変わらず118銘柄だった。

 市場では、19年10-12月期の実質GDP(国内総生産)速報値や、12月の機械受注が市場予想平均を下回るなど「従来見込まれていた1-3月の景気回復シナリオが後ズレしそうで、手控えにつながっている」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が上昇。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電気機器株も上げた。東証業種別指数は、21業種が上昇、12業種が下落した。

 個別では、有機薬<4531.T>、Vキューブ<3681.T>、ミサワ<3169.T>、AOITYO<3975.T>、ソリトン<3040.T>などが上昇。半面、シンニッタン<6319.T>、7&iHD<3382.T>、前田道<1883.T>、エアーテック<6291.T>、ニイタカ<4465.T>などが下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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