米国株式市場:原油安でリスク回避姿勢が高まる、NYダウ過去最大の下げ幅、ナスダックも大幅に3日続落

株式

2020/3/10 7:46

 9日の米国株式は、大幅に3日続落した。NYダウが前週末比2013.76ドル安の2万3851.02ドル、ナスダック総合指数が同624.942ポイント安の7950.676ポイントで取引を終了。NYダウは、2月27日の下落幅(1190.95ドル)を超え過去最大の下げとなった。出来高概算は、ニューヨーク市場が20億9698万株、ナスダック市場が44億4966万株だった。

 新型肺炎の経済への影響が懸念されるなか、サウジアラビアが原油の増産計画を示し、NY原油先物WTI価格が続急落。リスク回避姿勢が高まり売り圧力が強まった。S&P500指数の下落率が、基準値(7%)を超え、13年に現在の制度となって初めて、取引を一時停止するサーキットブレーカーが発動し、売買が15分間停止された。その後も弱い動きが続き、NYダウは一時2150ドルを超える下げとなる場面もあった。同指数採用の全30銘柄が下落し、ダウ(旧ダウ・デュポン)やシェブロン、キャタピラーなどが値下がり率の上位に入っている。

 シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比535円安の1万8875円だった。

提供:モーニングスター社

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