日経平均は451円安と大幅反落、上げ転換後に下げ幅を拡大、米株先物の一段安で売り強まる=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比451円06銭安の1万9416円06銭と大幅反落。朝方は、売りが先行した。米景気支援策期待から10日の米国株式は大幅反発したものの、その後の時間外取引で米株価指数先物が下落し、重しとなった。トランプ米大統領が新型コロナウイルス対応の経済対策に関連した会見に出席しなかったことで、懸念要因として意識され、いったん1万9700円台を割り込んだ。その後、持ち直して上げに転じる場面もあったが、買いは続かず再度軟化。米株先物の一段安で売りが再び強まり、大引け間際には1万9392円25銭(前日比474円87銭安)まで下げ幅を拡大した。

 東証1部の出来高は19億9632万株、売買代金は3兆1263億円。騰落銘柄数は値上がり393銘柄、値下がり1718銘柄、変わらず54銘柄。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が下落。アステラス薬<4503.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、KDDI<9433.T>、NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も売られた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も軟調。

 半面、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が堅調。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、コカコーラ<2579.T>、山崎パン<2212.T>などの食料品株も買われた。

 個別では、IBJ<6071.T>、Wスコープ<6619.T>、ホクシン<7897.T>、グッドコムA<3475.T>、光世証<8617.T>などの下げが目立った。半面、ジーンズメイト<7448.T>、菱洋エレク<8068.T>、プロネクサス<7893.T>、ポプラ<7601.T>、マイネット<3928.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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