<新興国eye>ベトナム中銀、5週連続の売りオペで120兆ドンの資金吸収

新興国

2020/3/11 15:25

 ベトナム大手証券会社であるバオベト証券(BVS)によると、ベトナム国家銀行(中央銀行)は2月24日-28日に、短期証券の発行により公開市場操作(OMO)の1つである売りオペを実施し、市中から11兆ドン(約520億円)を吸収した。

 償還期限は91日、利率は年2.65%。

 中央銀行は3月第1週まで5週連続で売りオペを行い、計120兆ドン(約5700億円)を市中から回収した。

 売りオペの理由としては、商業銀行の資金流動性が豊富であることやインフレ抑制が挙げられる。

 商業銀行の資金余剰により、銀行間取引金利は低水準に留まっている。

 2月24日-28日の週における銀行間取引金利は、翌日物が前週比0.07ポイント低下の年2.02%、1週間物が同0.08ポイント低下の年2.42%、2週間物が同0.14ポイント低下の年2.36%だった。

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

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提供:モーニングスター社

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