<新興国eye>インドネシア中銀総裁、為替介入や国債買い取りに言及―新型コロナ対策で
2020/3/13 11:48
インドネシア中央銀行(BI)のペリー・ワルジョ総裁は12日、記者団に対し、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、インドネシア経済が減速するとの思惑で、金融市場が不安定となっていることについて、「われわれはルピア買い・ドル売り介入により、ルピア相場を安定させる責務を負っている」と述べ、為替市場介入の用意があることを明らかにした。ジャカルタ・ポスト(電子版)が伝えた。
同総裁は金融システムへの流動性の潤沢供給のため、1月以降、国債買い取りを積極的に行っていることも明らかにした上で、「20年初めからこれまでに130兆ルピア相当の国債を買い取った。そのうち、1月後半から新型コロナウイルス感染が拡大して以降、国債買い取り額は約110兆ルピアに達している」と述べている。
中銀が国債買い取りを進めている背景には、インドネシアでは新型コロナウイルスの感染拡大により、外国人投資家が同国の国債や株式を売却し、より安全資産とされる米10年国債にシフトしていることがある。
WHO(世界保健機関)の最新データによると、12日現在のインドネシアのウイルス感染者は34人、死者は1人となっている。
<関連銘柄>
アジア債券<1349.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>、
iSエマジン<1582.T>、アセアン50<2043.T>
提供:モーニングスター社
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