日経平均は1478円安と大幅続落、欧米株暴落でリスク回避加速、一時1万7000円割れ=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比1478円49銭安の1万7081円14銭と3日連続の大幅続落。新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の悪化懸念が一段と強まり、12日の欧米株式の暴落が嫌気され、リスク回避の売りが加速した。下げ幅を一段と拡大し、一時1万6690円60銭(前日比1869円03銭安)まで値を崩した。一巡後は、円安歩調もあって下げ渋ったが、戻りは限定された。この日算出の日経平均先物・オプション3月限のメジャーSQ(特別清算指数)推定値は1万7052円89銭。

 東証1部の出来高は17億5277万株、売買代金は2兆4487億円。騰落銘柄数は値上がり6銘柄、値下がり2158銘柄、変わらず1銘柄。

 市場からは「酷い相場だ。AI(人工知能)が暴走し、感情のない機械がどこまでも売ってくる。買い戻しが始まれば、一気に戻すのだろうが、きっかけがない。ただ、いずれは立ち直るはずであり、押し目買い方針に変わりはない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も売られた。武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も値を崩した。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も下押した。

 個別では、ラクスル<4384.T>、CKサンエツ<5757.T>がストップ安となり、鎌倉新書<6184.T>、ダントーHD<5337.T>、ドリームI<4310.T>などが値下がり率上位。半面、クラボウ<3106.T>がストップ高カイ気配となり、ホウスイ<1352.T>、オーバル<7727.T>、アンリツ<6754.T>などが高い。

提供:モーニングスター社

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