日経平均は124円安と続落、買い一巡後は戻り待ちの売りに押される格好=19日前場

 19日の日経平均株価は、前日比124円29銭安の1万6602円26銭と続落して前場の取引を終了した。朝方は、ECB(欧州中央銀行)による資産買い入れ策の発表をきっかけに、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことから買いが先行した。ただ、一巡した後は、戻り待ちの売りに押される格好となり、午前11時29分には同165円09銭安の1万6561円46銭を付ける場面がみられた。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円05銭前後(18日終値は107円41-43銭)と、大幅に円安方向へ振れたものの、反応は限られている。東証1部の出来高は12億9080万株、売買代金は2兆258億円。騰落銘柄数は値上がり1085銘柄、値下がり1035銘柄、変わらず44銘柄だった。

 市場では「日経平均株価が続落となった一方、TOPIX(東証株価指数)は3日続伸した。それぞれの指数への寄与度が高い銘柄が異なることから違いが出ているが、個別銘柄でも目先的な底入れを示す動きもみられ、少しづつ相場付きに変化がみらるようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、日立<6501.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も安い。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も軟調。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、電通グループ<4324.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も下げている。東証業種別指数は、24業種が上昇、9業種が下落した。

 個別では、IBJ<6071.T>、ランビジネス<8944.T>、ビジョン<9416.T>、Hamee<3134.T>、ヴィアHD<7918.T>などが下落。半面、日医工<4541.T>、栄研化学<4549.T>、アルフレッサ<2784.T>、マツモトキヨシ<3088.T>、松屋<8237.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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