日経平均は743円安と4日ぶり大幅反落、短期的上昇への警戒や利益確定売りに押される=26日前場

 26日の日経平均株価は、前日比743円34銭安の1万8803円29銭と4日ぶりに大幅反落して前場の取引を終了した。連日で1000円を超える大幅な上昇となっていた反動や、短期的な利益を確定する売りが優勢となったことから、売りが先行。株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午前10時16分には、同903円50銭安の1万8643円13銭と、きょうの安値を付ける場面がみられた。短期的上昇への警戒や利益確定売りに押される展開が続いた。為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=110円50銭台(25日終値は111円46-47銭)に入るなど、円高方向への動きが継続し、重しとなっているもよう。東証1部の出来高は8億6572万株、売買代金は1兆3803億円。騰落銘柄数は値上がり540銘柄、値下がり1586銘柄、変わらず42銘柄だった。

 市場では「直近で急な戻しとなったことから、反動安は仕方のないところだ。指数の振れ幅がまだ大きく、不安定な動きを強いられそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も下げている。東証業種別指数は、31業種が下落、パルプ紙、水産農林の2業種が上昇した。

 個別では、Wスコープ<6619.T>、ランビジネス<8944.T>、ペッパー<3053.T>、丸紅<8002.T>、ビジョン<9416.T>などが下落。半面、ダイトウボウ<3202.T>、エアーテック<6291.T>、丸山製<6316.T>、シキボウ<3109.T>、ランド<8918.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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