日経平均は626円安と大幅反落、新型コロナ感染拡大に欧米株安で売り先行、全33業種が下落=30日前場

 30日前場の日経平均株価は前週末比626円73銭安の1万8762円70銭と大幅反落。朝方は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に27日の欧米株式が大幅に下落した流れを受け、リスク回避の売りが先行した。円高も重しで、3月期末配当落ち分(約180円)の影響も下押し要因となり、一時1万8578円20銭(前週末比811円23銭安)まで値を崩した。国内での感染者増加、景気悪化への懸念も売りにつながった。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は8億3018万株、売買代金は1兆3357億円。騰落銘柄数は値上がり199銘柄、値下がり1929銘柄、変わらず17銘柄。

 市場からは「下げ相場だが、日経平均は配当落ち分を含めて1万8500円以上をキープしており、そんなに悪くない。もっとも、東京で新型コロナ感染者数が増加し続けており、感染爆発となれば下ブレの可能性が出てくる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も売られた。上組<9364.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株も安く、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。

 個別では、オルトプラス<3672.T>がストップ安ウリ気配となり、ウッドワン<7898.T>、ランビジネス<8944.T>、日総工産<6569.T>、クワザワ<8104.T>などが値下がり率上位。半面、セグエ<3968.T>がストップ高となり、大研医器<7775.T>がストップ高後に同値カイ気配。藤久<9966.T>が一時ストップ高となり、Sサイエンス<5721.T>、シンシア<7782.T>などの上げも目立った。

提供:モーニングスター社

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