ソフバンG、出資先破綻で急落/投資事業に改めて警戒感

株式

2020/3/30 12:47

 ソフトバンクグループ<9984.T>が急反落し、前週末比10.9%安の3465円まで売られた。出資する英通信衛星ベンチャーのワンウェブが27日に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請した。

 ワンウェブは2012年設立。衛星通信を使った通信網を提供するために74の衛星を打ち上げ、安価なインターネット通信網の構築に向け注力してきた。新型コロナウイルスの感染拡大による混乱を受け、資金調達に行き詰ったという。

 ソフバンGの株価は世界的な株安により、投資事業の「ビジョン・ファンド」の運用損懸念が高まっている。米シェアオフィス大手ウィー社の経営問題もあり、19日には昨年来安値の2610円まで売り込まれていた。

 ソフバンGはその後、自己株式取得と負債削減を目的に最大4・5兆円相当の保有資産を売却すると発表し株価が急反発していたが、ワンウェブ破綻で改めて厳しい状況が意識された。

提供:モーニングスター社

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