日経平均は177円安と3日続落、売り一巡後は中国の経済指標を受け下げ渋り=4月1日前場
4月1日の日経平均株価は、前日比177円03銭安の1万8739円98銭と3日続落して前場の取引を終了した。きのう3月31日の弱い地合いや、現地同31日の米国株式が下落した動きなどから売りが先行。午前9時12分に同399円54銭安の1万8517円47銭を付ける場面がみられた。売り一巡後は、下げ渋る動きをみせるなか、日本時間の午前10時45分に発表された中国3月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.1で、市場予想平均の45.0を上回った。きのうの政府による製造業PMIに続き、市場予想平均を超えたことから、見直し買いを誘ったようだ。
為替市場では、ドル・円相場が1ドル=107円70銭台(3月31日終値は108円41-43銭)と、円高方向へ振れたものの、反応は限られている。東証1部の出来高は6億2934万株、売買代金は1兆381億円。騰落銘柄数は値上がり776銘柄、値下がり1320銘柄、変わらず68銘柄だった。
市場では「米トランプ大統領が、景気対策として2兆ドル(約220兆円)規模のインフラ投資を進める考えを示したこともあり、底堅い動きとなったようだ」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、日水<1332.T>、カネコ種<1376.T>などの水産農林株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も下げている。東証業種別指数は、23業種が下落、10業種が上昇した。
個別では、ランド<8918.T>、ヤマシタHH<9265.T>、KeePer<6036.T>、ダブルスタン<3925.T>、ダイトウボウ<3202.T>などが下落。半面、Vキューブ<3681.T>、日シス技術<4323.T>、セグエ<3968.T>、ハイパー<3054.T>、ラウンドワン<4680.T>などが上昇した。
提供:モーニングスター社
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