日経平均は1円高と5日ぶりに小反発、見送りムードが強まるなか大引けで上昇=3日後場
3日の日経平均株価は、前日比1円47銭高の1万7820円19銭と5日ぶりに小反発して取引を終了した。前日まで4日続落となっていた反動や、現地2日の米国株式が大幅に反発したことなどから、買い先行でスタート。午前9時11分に、同240円43銭高の1万8059円15銭を付けた。買い一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押される格好となり、伸び悩んだ。後場に入り、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ転換。週末要因から見送りムードが強まるなか、軟調な展開を強いられていたが、大引けで小幅上昇となった。東証1部の出来高は14億9911万株、売買代金は2兆3669億円。騰落銘柄数は値上がり467銘柄、値下がり1653銘柄、変わらず48銘柄だった。
市場では「後場に入り、売り仕掛けとみられる動きで下げ転換したものの、大幅安につながらず、ポジションを一方に傾ける動きは限られたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も高い。アコム<8572.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、富士フイルム<4901.T>、花王<4452.T>などの化学株も堅調。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、フラベッド<7840.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も上げている。東証業種別指数は、11業種が上昇、22業種が下落した。
個別では、デンカ<4061.T>、サイバーL<3683.T>、ミダック<6564.T>、有機薬<4531.T>、大幸薬品<4574.T>などが上昇。半面、インソース<6200.T>、ハイパー<3054.T>、ヘリオスH<6927.T>、鳥貴族<3193.T>、三陽商<8011.T>などが下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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