<新興国eye>前週の上海総合指数、米中緊張緩和や経済正常化期待で続伸=BRICs市況
2020/5/11 9:42
前週(6-8日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の8日終値が4月30日終値比1.23%高の2895.344となり、続伸した。週初4-5日は「労働節(レーバー・デー)」の祝日で休場だった。
取引が再開された6日の指数は3営業日続伸して始まった。新型コロナウイルス感染症の影響で開催が遅れていた全国人民代表大会(全人代)が22日に開催されることが決まったことを受け、追加景気対策への期待感が高まったことや、政府がインフラ整備強化の一環として国内初のREIT(不動産投資信託)市場の創設計画を発表したこと、さらには、米娯楽・エンターテインメント大手ウォルト・ディズニーの上海ディズニーランドが11日から再開されることが決まり、中国の経済正常化への思惑で買い優勢となった。
7日は4営業日ぶりに反落。米国が新型コロナ発生源を巡り、中国批判を強めたことから米中摩擦激化懸念が広がった。
週末8日は反発。中国の劉鶴副首相とライトハイザーUSTR(米国通商代表部)代表、ムニューシン財務長官が貿易問題で電話協議したことが好感された。
今週(11-15日)の株式市場は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大やコロナ規制緩和の動向、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は12日の4月CPI(消費者物価指数)と4月PPI(生産者物価指数)、15日の4月鉱工業生産と4月小売売上高、1-4月都市部固定資産投資など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、
H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、
南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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