日経平均は352円安と大幅に3日続落、7日以来の2万円割れ、先物売りに下げ幅拡大=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比352円27銭安の1万9914円78銭と大幅に3日続落。2万円割れは7日(終値1万9674円77銭)以来。朝方は、売りが先行した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が13日の講演で、景気の先行きについて「非常に不確実性が高い」と強い懸念を示し、米国株式が下落した流れを受け、いったん2万100円を割り込んだ。その後、下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、後場は再び軟化。株価指数先物にまとまった売りが出たのをきっかけに下げ幅を拡大し、大引け間際には1万9902円93銭(前日比364円12銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は13億2977万株、売買代金は2兆1578億円。騰落銘柄数は値上がり190銘柄、値下がり1952銘柄、変わらず29銘柄。

 市場からは「緊急事態宣言の一部解除は織り込み済みで、新型コロナ感染再拡大への不安もある。25日移動平均線は維持しているが、頭が重くなってきた印象だ。今3月期業績予想を未定とする企業が多く、不透明ななかで上値を取りに行くのは難しい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。大和ハウス<1925.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も軟調。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も売られた。

 半面、武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株が上昇。

 個別では、沢藤電<6901.T>、イーレックス<9517.T>、オロ<3983.T>、ローランドD<6789.T>、JBR<2453.T>などの下げが目立った。半面、フジシール<7864.T>、藤久<9966.T>、NISSHA<7915.T>、MDV<3902.T>がストップ高となり、TATERU<1435.T>なども上昇。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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