日経平均は497円高と大幅に4日続伸、売買代金は2カ月ぶりに3兆3000億円超え=28日後場

 28日の日経平均株価は、前日比497円08銭高の2万1916円31銭と大幅に4日続伸して取引を終了した。朝方から、前日の好地合いや欧米株高で買いが先行。時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大したこともあり、堅調な動きとなった。後場に入り、利益確定売りに上げ幅を縮小する場面もみられたが、200日移動平均線(27日時点で2万1655円)が意識されたもよう。取引終了間際の午後2時59分には同507円06銭高の2万1926円29銭と、きょうの高値を付けた。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円80銭台(27日終値は107円52-53銭)で、朝方の水準からやや円安方向で推移していることも意識されたようだ。東証1部の出来高は20億8753万株、売買代金は3兆3816億円。売買代金が3兆3000億円を超えるのは、3月27日(3兆9093億円)以来、2カ月ぶり。騰落銘柄数は値上がり1530銘柄、値下がり583銘柄、変わらず53銘柄だった。

 市場では「政府が2次補正予算を閣議決定するなど、今回の新型コロナ禍からの脱出に向けた対策の本気度合いが投資家に浸透し、見直し買いにつながる可能性もある」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電機株も堅調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も上げた。東証業種別指数は、30業種が上昇、3業種が下落した。

 個別では、DLE<3686.T>、enish<3667.T>、電通グループ<4324.T>、ナルミヤ<9275.T>、日本エンタ<4829.T>などが上昇。半面、ランド<8918.T>、オープンドア<3926.T>、ライク<2462.T>、Eガディアン<6050.T>、エンカレッジ<3682.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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