日経平均は203円安と3日ぶり大幅反落、一段安の場面も―東証プライム銘柄の8割超が下落=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前日比203円60銭安の2万8416円47銭と3日ぶりに大幅反落。2万8500円割れは14日(終値2万8493円47銭)以来8営業日ぶり。

 朝方は、売りが先行した。米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの大規模な預金流出が明らかとなり、経営不安などから25日の米国株式が下落。円高・ドル安も重しとなり、日経平均は前場早々にいったん2万8400円を下回った。その後、時間外取引(日本時間26日)での米株価指数先物高を支えに下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。利益確定売りに一段安となり、後場前半には2万8319円77銭(前日比300円30銭安)まで下押した。一巡後は、再び持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて2万8400円台前半で停滞した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の25円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が18円強、ファナック<6954.T>が16円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、証券商品先物、機械など29業種が値下がりし、建設、食料品など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の82.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は11億990万株、売買代金は2兆7267億円。騰落銘柄数は値上がり273銘柄、値下がり1516銘柄、変わらず47銘柄。

 業種別では、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が軟調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も安い。コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>、SMC<6273.T>などの機械株や、ソニーG<6758.T>、京セラ<6971.T>、安川電機<6506.T>、ニデック<6594.T>などの電機株も売られた。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株もさえず、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も値を下げた。

 半面、清水建設<1803.T>、大林組<1802.T>、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>などの建設株が上昇。雪印メグ<2270.T>、森永菓<2201.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株も高く、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も引き締まった。

 個別では、シマノ<7309.T>、大阪ソーダ<4046.T>、ジャフコ<8595.T>などが値下がり率上位。半面、イオン<8267.T>が連結子会社化する、いなげや<8182.T>がストップ高となり、遠藤照明<6932.T>、コメリ<8218.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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