日経平均は483円高と大幅に4日続伸、外国人買い観測に一段高―連日でバブル後最高値を更新=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比483円77銭高の3万3502円42銭と大幅に4営業日続伸。きのう付けたバブル経済崩壊後の最高値(3万3018円65銭)を更新し、1990年3月以来33年3カ月ぶりの水準に浮上した。

 朝方は、米利上げ見送り観測を背景に13日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支援し、日経平均は前場早々にいったん3万3400円台に乗せた。その後、利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、後場入り後は一段高となった。外国人投資家の継続買いが観測されるとともに、株価指数先物に断続的な買いが入り、一時3万3665円52銭(前日比646円87銭高)まで上伸した。衆議院の解散・総選挙観測による政策期待も後押し要因として意識された。その後は上値が重くなったが、下値は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の116円弱を筆頭にソフバンG<9984.T>が61円、トヨタ<7203.T>が23円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属、卸売など31業種が値上がりし、医薬品、電気・ガスの2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の65.1%が上昇した。

 東証プライムの出来高は16億4811万株、売買代金は4兆7554億円。騰落銘柄数は値上がり1195銘柄、値下がり579銘柄、変わらず60銘柄。

 市場からは「上げが止まらず、とにかく強い。海外投資家の買いが続き、売り方の買い戻しも加わり、上値のメドが立たない。敢えて言うなら、権利行使価格3万4000円のコール(買う権利)オプションの建て玉が1万枚を超え、先行きコール売り手による225先物ヘッジ買いで上伸する場面も想定される。ただ、それを通過すれば、いったん調整に転じる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株が堅調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も高い。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も値を上げ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も買われた。

 半面、エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>、参天薬<4536.T>などの医薬品株が軟調。四国電力<9507.T>、北陸電力<9505.T>、Jパワー<9513.T>などの電気・ガス株も安い。

 個別では、トルク<8077.T>、ITFOR<4743.T>、SREHD<2980.T>などが値上がり率上位。半面、JPHD<2749.T>、HEROZ<4382.T>、ヤーマン<6630.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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