日経平均は196円安、衆院解散見送りで利益確定売りが先行

 16日午前10時時点の日経平均株価は前日比196円79銭安の3万3288円70銭。朝方は、売りが先行した。岸田文雄首相が15日夕、今国会での衆議院解散を見送る意向を表明し、利益確定売りにつながった。円安一服も重しとなり、先物売りを交えて日経平均は下げ幅を広げ、前場の早い段階で3万3186円93銭(前日比298円56銭安)まで下落した。その後、15日の米国株高もあって、いったん下げ渋ったが、買いは続かず、足元では3万3300円近辺でもみ合っている。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株が軟調。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などの電機株も売られ、東急<9005.T>、京急<9006.T>、京成<9009.T>などの陸運株も値を下げている。

 半面、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株が堅調。三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>などの銀行株も買われている。東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>などの電気・ガス株や、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>などの化学株も高い。

 個別では、ヤマエGHD<7130.T>、エニカラー<5032.T>、パンチ<6165.T>などが値下がり率上位。半面、さくら<3778.T>がストップ高カイ気配となり、MSOL<7033.T>、Fスターズ<3687.T>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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