日経平均は160円安と4日続落、下げ渋りも戻り限定―東証プライム銘柄6割弱が下落=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比160円48銭安の3万2538円33銭と4営業日続落。朝方は、26日の米国株安を受け、売りが先行した。日経平均はいったん持ち直したが、買いは続かず、再び軟化。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場中盤には3万2306円99銭(前日比391円82銭安)まで下落した。後場は前場安値に接近後、押し目買いに下げ渋りの流れとなったが、戻りは限定された。月末に向けた年金のリバランス(資産の再配分)売りが警戒され、重しとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の31円弱を筆頭にソフバンG<9984.T>が21円強、テルモ<4543.T>が15円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、不動産、精密、卸売など20業種が値下がりし、海運、石油石炭製品、空運など13業種が値上がりした。東証プライム銘柄の57.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は12億2720万株、売買代金は3兆4387億円。騰落銘柄数は値上がり701銘柄、値下がり1049銘柄、変わらず84銘柄。

 業種別では、小野薬<4528.T>、エーザイ<4523.T>、住友ファーマ<4506.T>などの医薬品株が軟調。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、HOYA<7741.T>、シチズン時計<7762.T>、トプコン<7732.T>などの精密株も安い。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株や、味の素<2802.T>、キッコーマン<2801.T>、サントリBF<2587.T>などの食料品株も値を下げた。野村<8604.T>、SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株もさえず、ファナック<6954.T>、ソニーG<6758.T>、京セラ<6971.T>などの電機株も売られた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も高く、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も堅調。任天堂<7974.T>、タカラトミー<7867.T>などのその他製品株も引き締まった。

 個別では、そーせい<4565.T>がストップ安となり、フェイスNW<3489.T>、力の源HD<3561.T>などの下げも目立った。半面、フリュー<6238.T>、ミマキエンジ<6638.T>、人夢技術G<9248.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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