日経平均は655円高と5日ぶり大幅反発し高値引け、全面高商状に3万3000円回復=28日後場

 28日後場の日経平均株価は前日比655円66銭高の3万3193円99銭と5営業日ぶりに大幅反発し、高値で引けた。全面高商状となり、22日以来4営業日ぶりに心理的なフシ目となる3万3000円を回復した。朝方は、27日の米国株高や円安・ドル高を受け、日経平均はいったん3万2800円台に乗せた。その後、伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く持ち直した。昼休みの時間帯に日経平均先物が上げ基調を強めたことで、後場は上げ幅拡大の流れとなった。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の59円弱を筆頭に東エレク<8035.T>が53円強、アドバンテス<6857.T>が45円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、証券商品先物、輸送用機器、情報・通信など32業種が値上がりし、海運の1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の94.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億9995万株、売買代金は3兆9036億円。騰落銘柄数は値上がり1733銘柄、値下がり89銘柄、変わらず12銘柄。

 市場からは「後場は、特段の材料が見当たらないなか、先物買いのインデックス買いに指数を押し上げた。押し目買いや買い戻しが入ったようだが、来月上旬のETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが終わるまでは、上は買いにくいのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も高い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などの情報・通信株も堅調。板硝子<5202.T>、東海カーボン<5301.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も値を上げた。ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。

 個別では、IMAGIC<6879.T>、ハニーズHD<2792.T>、さくら<3778.T>などが値上り率上位。半面、そーせい<4565.T>が連日のストップ安となり、シンクロF<3963.T>、アイスタイル<3660.T>などの下げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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