【上海IPO】民間用指揮情報ソリューションの南京莱斯信息、初値は公開価格を38.44%上回る35元

サーチナ

中国株

2023/6/29 9:23

 民間用指揮情報システムソリューションを手掛ける南京莱斯信息(688631/上海)が6月28日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格25.28元に対し、初値は38.44%高い35.00元だった。終値は同32.36%高の33.46元だった。

 同社は1988年設立の国有企業で、2008年に株式会社化した。航空や都市道路交通、都市ガバナンスなど民間用指揮情報システムソリューションを主業務としており、中国民用航空空中交通管理局、中国電子科技集団傘下の企業や研究機関などを主な顧客に持つ。22年における中国国内の民間航空向け空中管制自動化システム市場シェアは42%で、業界をリードしている。

 22年12月期の売上高は15億7587万元(前期比2.65%減)、純利益は9487万元(同5.52%減)。23年1〜3月期の売上高は1億7659万元(前年同期比3.34倍)、純損益は3189万元の赤字(同15.52%の赤字減)。

 新規上場に伴い調達予定の10億1723万元(約202億円)は、約31%の3億1517万元を新世代スマート民間航空プラットフォームプロジェクトに、約15%の1億5728万元をスマート交通管制プラットフォームプロジェクトに、約7%の7086万元を公共信用ビッグデータサポートおよびサービスプラットフォームプロジェクトに、約17%の1億7391万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約29%の3億元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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