日経平均は45円安と3日ぶり反落、終盤にかけ下げ幅縮小―ドレッシング買い思惑も=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前日比45円10銭安の3万3189円04銭と3日ぶりに反落。後場は序盤に向けて弱基調となったが、その後は下げ幅を縮小した。株価指数先物にまとまった買いが入ったこともあり、終盤には3万3232円89銭(前日比1円25銭安)まで引き戻した。市場では、「月末特有のドレッシング(お化粧)買いが入ったのではないか」(外資系証券)との指摘もあった。

 前場は、年金などによる月末・四半期末のリバランス(資金の再配分)売りが観測され、広範囲に軟化した。下げ幅を拡大し、3万2918円77銭(同315円37銭安)まで下落する場面があった。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の22円弱を筆頭に第一三共<4568.T>が12円弱、テルモ<4543.T>が9円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、陸運、卸売、ゴム製品など25業種が値下がりし、海運、鉄鋼、繊維製品など8業種が値上がりした。東証プライム銘柄の60.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は15億9740万株、売買代金は3兆7961億円。騰落銘柄数は値上がり655銘柄、値下がり1105銘柄、変わらず73銘柄。

 業種別では、塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株が軟調。西武HD<9024.T>、近鉄GHD<9041.T>、京王<9008.T>などの陸運株や、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も安い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株も売られた。JPX<8697.T>、東京センチュ<8439.T>その他金融株や、上組<9364.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。

 半面、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、合同鉄<5410.T>などの鉄鋼株も引き締まり、東レ<3402.T>、三陽商<8011.T>などの繊維製品株も高い。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、サーバーW<4434.T>、ナガイレベ<7447.T>、コーセー<4922.T>などが値下がり率上位。半面、マーケットエンター<3135.T>、高島屋<8233.T>、三井ハイ<6966.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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