<新興国eye>トルコ7月消費者信頼感指数、80.1―2カ月連続低下、半年ぶり低水準

新興国

2023/7/25 9:02

 トルコ統計局が先週(20日)発表した7月の消費者信頼感指数(季節調整後)は前月比5.9%低下の80.1と、前月(6月)の85.1を下回り、2カ月連続で低下、1月(79.1)以来6カ月ぶりの低水準となった。ただ、1年前の68.0を18.0%上回っている。

 消費者信頼感指数は22年6月に63.4と、04年の統計開始以降で最低を記録。その後、上昇傾向となり、5月に91.1と、18年7月(92.1)以来4年10カ月ぶりの高水準に達した。しかし、最近はこれをピークに低下傾向にある。

 サブ指数のうち、向こう12カ月の経済の先行きを占う景気期待指数は前月比11.3%低下の82.2と、前月の92.7(前月比7.8%低下)を下回り、2カ月連続で低下。22年12月(77.3)以来の低水準となった。また、1年前と比べた現在の家計収入の状況を示す現況指数も同6.6%低下の64.5と、前月の69.1(同2.2%低下)を下回り、2カ月連続で低下、1月(61.6)以来の低水準となった。

 向こう12カ月の家計収入の先行きを占う家計指数も同7.7%低下の79.2と、前月の85.8を下回り、2カ月連続で低下。22年12月(75.4)以来7カ月ぶりの低水準となった。向こう12カ月の失業者数の先行きを占う雇用指数も同8.0%低下の75.6と、前月の82.2(同8.1%低下)を下回り、2カ月連続で低下。同指数の上昇は雇用増、反対に低下は雇用減を示す。

 また、向こう12カ月のインフレの先行き(減速期待)を占うインフレ指数は同8.8%低下の18.6と、前月の20.4を下回り、2カ月連続で低下した。同指数の低下はインフレ上昇を意味する。対照的に、向こう12カ月の耐久財を購入すべきかどうか判断する耐久財購入判断指数は同1.5%上昇の94.4と、前月の同6.2%低下の93.0から上昇に転じた。

 同指数はゼロから200までで算出され、判断の分かれ目は100で、100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

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