神戸製鋼所が急騰、業績予想の引き上げと配当予想の増額を材料視

株式

2023/8/9 15:55

 神戸製鋼所<5406.T>が急騰し、204円高の1825円を付けた。8日引け後、24年3月期第2四半期累計(23年4-9月)と通期の利益予想の引き上げと、配当予想の修正を発表、材料視された。

 第2四半期累計の業績予想で、売上高は1兆3200億円から1兆2700億円(前年同期比8.6%増)に引き下げたものの、営業利益を550億円から800億円(同4.0倍)に増額。通期予想では、売上高を2兆6800億円から2兆5900億円(前年同期比4.8%増)に減額したが、営業利益を1500億円から1650億円(同91.0%増)に引き上げた。素材系事業での販売数量の減少などによる減益要因があるものの、上期における原料炭価格下落などに伴う鉄鋼メタルスプレッドの改善、アルミ板・素形材・建設機械での調達コストの改善と販売価格改善の進展、電力での一般炭価格の下落に伴う上期を中心とした燃料費調整の時期ずれなどを織り込んだ。

 24年3月期第1四半期(23年4-6月)の決算は、売上高が5986億8900万円(前年同期比10.3%増)、営業利益が340億4000万円(同4.2倍)だった。

 同時に未定としていた配当予想を見直し、第2四半期末が45円(前期実績15円)、期末45円(同25円)の合計90円(同40円)にするとした。同社ではこれまで、配当性向は、連結純利益の15-25%程度を目安としていたが、株主への利益還元の更なる充実のため、配当性向を同30%程度を目安とすることに変更した。

 9日の終値は、前日比197.5円高の1779.5円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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