<新興国eye>トルコ8月消費者信頼感指数、68―3カ月連続低下、1年2カ月ぶり低水準

新興国

2023/8/24 8:51

 トルコ統計局が23日発表した8月の消費者信頼感指数(季節調整後)は前月比15.1%低下の68.0と、前月(7月)の80.1(前月比5.9%低下)を大幅に下回り、3カ月連続で低下、22年6月(63.4)以来1年2カ月ぶりの低水準となった。また、1年前の72.2を5.8%下回っている。

 消費者信頼感指数は22年6月に63.4と、04年の統計開始以降で最低を記録。その後、上昇傾向となり、5月に91.1と、18年7月(92.1)以来4年10カ月ぶりの高水準に達した。しかし、最近はこれをピークに低下傾向にある。

 サブ指数のうち、向こう12カ月の経済の先行きを占う景気期待指数は前月比23.2%低下の63.1と、前月の82.2(前月比11.3%低下)を下回り、3カ月連続で低下。22年6月(61.6)以来の低水準となった。また、1年前と比べた現在の家計収入の状況を示す現況指数も同12.9%低下の56.2と、前月の64.5(前月比6.6%低下)を下回り、3カ月連続で低下、22年9月(53.0)以来の低水準となった。

 向こう12カ月の家計収入の先行きを占う家計指数も19.6%低下の63.7と、前月の79.2(前月比7.7%低下)を下回り、3カ月連続で低下。22年6月(59.9)以来の低水準となった。向こう12カ月の失業者数の先行きを占う雇用指数も同9.5%低下の68.4と、前月の75.6(同8.0%低下)を下回り、3カ月連続で低下。22年7月(66.9)以来の低水準となった。同指数の上昇は雇用増、反対に低下は雇用減を示す。

 また、向こう12カ月のインフレの先行き(減速期待)を占うインフレ指数は同13.5%低下の55.0と、前月の63.7(同9.6%低下)を下回り、3カ月連続で低下した。同指数の低下はインフレ上昇を意味する。対照的に、向こう12カ月の耐久財を購入すべきかどうか判断する耐久財購入判断指数は同5.7%低下の89.0と、前月の同1.5%上昇の94.4から低下に転じた。22年7月(87.7)以来の低水準。

 同指数はゼロから200までで算出され、判断の分かれ目は100で、100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

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