日経平均は106円高と3日続伸、終盤にかけ上げ幅縮小―25日線回復も13週線は維持できず=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前日比106円49銭高の3万2333円46銭と3日続伸。朝方は、買いが先行した。29日の米国株式市場では、低調な経済指標により追加利上げ観測が後退し、主要株価指数がそろって上昇。香港ハンセン指数などアジア株が高かったこともあり、日経平均は前場終盤に3万2557円45銭(前日比330円48銭高)まで上伸した。ただ、買いは続かず、後場入り後は戻り売りや利益確定売りに上げ幅を縮小し、終盤には3万2300円56銭(同73円59銭高)まで押し戻される場面があった。終値で25日移動平均線(3万2262円)を約1カ月ぶりに回復したが、13週線(3万2450円)は維持できなかった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の21円弱を筆頭に京セラ<6971.T>が11円強、信越化<4063.T>が9円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、機械、証券商品先物、その他金融など22業種が値上がりし、海運、小売、空運など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の54.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億5012万株、売買代金は3兆3061億円。騰落銘柄数は値上がり1000銘柄、値下がり740銘柄、変わらず90銘柄。

 業種別では、りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が堅調。クボタ<6326.T>、菱重工<7011.T>、SMC<6273.T>などの機械株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、オリックス<8591.T>、東京センチュ<8439.T>などのその他金融株も引き締まった。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も値を上げ、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、ニデック<6594.T>などの電機株も買われた。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、川重<7012.T>などの輸送用機器株も物色された。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>、三越伊勢丹<3099.T>などの小売株も安い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株もさえず、東電力HD<9501.T>、北海電<9509.T>、中国電<9504.T>などの電気・ガス株も売られた。

 個別では、ヨシムラFH<2884.T>、芝浦<6590.T>、カナデン<8081.T>などが値上がり率上位。半面、ヤマエGHD<7130.T>、デジハHD<3676.T>、黒崎播磨<5352.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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