日経平均は91円高と5日続伸、米雇用統計を前に手控え―TOPIXはバブル後高値を更新=1日後場

 1日後場の日経平均株価は前日比91円28銭高の3万2710円62銭と5日続伸。朝方は、日経平均がきのう4連騰した反動で利益確定売りが先行したが、一巡後は持ち直し、上げに転じた。海外投資家の買い観測もあって次第高となり、前場終盤には3万2845円46銭(前日比226円12銭高)まで上昇した。ただ、買いは続かず、後場は上値が重くなり、引けにかけて伸び悩み商状となった。日本時間1日午後9時30分に発表される米8月雇用統計を前に、手控え気分に傾いた。一方、TOPIX(東証株価指数)も5日続伸し、前日比17.75ポイント高の2349.75ポイントで取引を終了し、8月1日に付けたバブル経済崩壊後の最高値2337.36ポイントを更新した。

 日経平均プラス寄与度では、ソニーG<6758.T>の13円強を筆頭にダイキン<6367.T>が12円弱、リクルートH<6098.T>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、海運、石油石炭製品、鉄鋼など32業種が値上がりし、医薬品の1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の79.1%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億1819万株、売買代金は3兆2854億円。騰落銘柄数は値上がり1451銘柄、値下がり332銘柄、変わらず51銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株も引き締まり、野村<8604.T>、SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も値を上げた。伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。

 半面、エーザイ<4523.T>、中外薬<4519.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株が軟調。

 個別では、四電工<1939.T>、筑波銀行<8338.T>、サクサ<6675.T>などが値上がり率上位。半面、アインHD<9627.T>、ユーザーL<3984.T>、ブレインP<3655.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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