日経平均は69円安と反落、終盤にかけ軟調も下値限定―米CPI控え様子見=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前日比69円85銭安の3万2706円52銭と反落。後場は、ジリ安歩調となり、一時はこの日の安値となる3万2616円65銭(前日比159円72銭安)まで下落した。その後切り返し、再度プラス圏入りする場面もあったが、買いは続かず、終盤にかけて軟調に推移した。ただ、下値は限定された。日本時間今晩に米8月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、様子見気分に傾いた。

 前場は、12日の米国株安を受け、売りが先行していた。円安・ドル高を支えにいったん上げに転じたが、再び軟化し、前引けにかけては3万2700円割れ水準で停滞していた。

 日経平均マイナス寄与度では、ソフバンG<9984.T>の22円強を筆頭にアドバンテス<6857.T>が16円弱、東エレク<8035.T>が13円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、ゴム製品、海運、陸運など18業種が値上がりし、電機、建設、精密など15業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は14億7589万株、売買代金は3兆5482億円。騰落銘柄数は値上がり708銘柄、値下がり1069銘柄、変わらず58銘柄。

 市場からは「米CPIの発表を控え、ポジションを傾けづらい。短期筋の売買に指数は揺れたが、全般は方向感に乏しい。きょうのところはCPI待ちの様相だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>、太陽誘電<6976.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株が軟調。大成建設<1801.T>、清水建設<1803.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も安い。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、信越化<4063.T>、三井化学<4183.T>、日ペイントH<4612.T>などの化学株も値を下げた。三菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られ、味の素<2802.T>、山パン<2212.T>、ヤクルト<2267.T>などの食料品株もさえない。

 半面、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が堅調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JR東日本<9020.T>、小田急<9007.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株も高い。三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も買われた。

 個別では、三井ハイ<6966.T>がストップ安となり、ラクスル<4384.T>、ギフティ<4449.T>などの下げも目立った。半面、gumi<3903.T>、JCRファマ<4552.T>、エンビプロH<5698.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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