日経平均は290円安と3日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定―半導体関連の軟調続く=19日後場

 3連休明け19日後場の日経平均株価は前週末比290円50銭安の3万3242円59銭と3営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。18日の米国株式は小幅ながら反発したものの、前週末に米ハイテク株を中心に大きく下落し、重しとなった。日経平均は下げ幅を広げ、前引け間際には3万3128円86銭(前週末比404円23銭安)まで下押しした。後場入り後は売り一巡で下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、半導体関連株が引き続き軟調に推移し、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の116円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が45円強、ソフバンG<9984.T>が45円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉄鋼、鉱業、銀行など22業種が値上がりし、精密、サービス、電機など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.7%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の3営業日続伸(前週末比1.92ポイント高の2430.30)につながり、連日でバブル経済崩壊後の高値を更新した。

 東証プライムの出来高は17億1613万株、売買代金は4兆1962億円。騰落銘柄数は値上がり1079銘柄、値下がり704銘柄、変わらず53銘柄。

 市場からは「前週末の米株安を織り込んで下落したが、ハイテク株中心に売られ、バリュー(割安)株はしっかりだ。9月配当狙いの買いが支えになっているとみられる。ただ、日米の金融政策決定会合を通過するまでは買いにくい面もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が下落し、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も安い。スクリン<7735.T>、ルネサス<6723.T>、ソニーG<6758.T>、ニデック<6594.T>などの電機株も売られ、阪急阪神<9042.T>、京成<9009.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株も値を下げた。ファストリテ<9983.T>、イオン<8267.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株や、第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も軟調。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高く、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を上げた。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、ギフトHD<9279.T>、エンプラス<6961.T>、ローツェ<6323.T>などが値下がり率上位。半面、丸三証<8613.T>がストップ高となり、リョービ<5851.T>、東洋証<8614.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ