日経平均が499円安と大幅反落、約1カ月ぶりに心理的なフシ目3万2000円を割り込む=28日後場

 28日後場の日経平均株価は、前日比499円38銭安の3万1872円52銭と大幅に反落して取引を終えた。終値ベースで心理的なフシ目の3万2000円を割り込むのは、8月25日(3万1624円)以来、約1カ月ぶり。朝方から、9月末の権利落ちの影響や戻り待ちの売りなどが先行した。弱含みで推移するなか、株価指数先物に大口の売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大。後場も売り優勢で、午後零時34分には、同697円48銭安の3万1674円42銭と、きょうの安値を付ける場面もみられたが、取引終了にかけて下げ幅を縮小した。ドル・円相場は、1ドル=149円30銭台で、午後に入りやや円高方向に振れた。東証プライムの出来高は16億6147万株、売買代金は3兆9872億円。騰落銘柄数は値上がり241銘柄、値下がり1539銘柄、変わらず27銘柄だった。

 市場では「前場の下げは、海外投資家が損失の出ている日本株以外の株式と好調な日本株をセットで売る、合わせ切りの影響を受けたのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、32業種が下落、鉱業1業種が上昇した。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も安い。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も軟調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も弱かった。一方、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が高い。

 個別では、大紀アルミ<5702.T>、FPG<7148.T>、アビスト<6087.T>、ディアライフ<3245.T>、キャリアデ<2410.T>などが下落。半面、システム情報<3677.T>、日東精<5957.T>、ニイタカ<4465.T>、TOWA<6315.T>、乃村工芸<9716.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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