<新興国eye>トルコ、24-28年開発計画を議会に提出―28年インフレ率4.7%上昇目指す

新興国

2023/10/19 8:52

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は16日、向こう5年間(24-28年)の国造りのロードマップ(行動計画)を示す第12次開発計画を国民議会に提出したことを明らかにした。地元紙ヒュリエットが17日に伝えた。

 計画によると、インフレ率の見通しを23年は前年比65%上昇と予想、最終年度の28年に同4.7%上昇の達成を目指すとしている。ちなみに、最新の9月インフレ率は同61.53%上昇。中銀の最新の7月四半期インフレ報告書では、23年末時点で同58%上昇、24年末時点で同33%上昇、25年末時点で同15%上昇を予想している。

 また、GDP(国内総生産)の見通しについては、今後5年間の政策措置により、年平均5%増の成長率を想定、28年のGDPを2兆8200億トルコリラ、1人当たり国民所得を1万7554ドルに引き上げるとしている。同国の22年のGDP伸び率は5.5%増、最新の今年4-6月期は前年比3.8%増となっている。

 失業率の見通しは28年時点で7.5%(8月は9.2%)と予想している。

 計画ではトルコを世界のエネルギーの中核基地にするための政策措置を講じるほか、脱炭素化社会の実現によるゼロエミッション(二酸化炭素排出量をゼロにする取り組み)の達成、再生可能エネルギーへの移行を促進するとしている。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ