日経平均が611円安と3日ぶり大幅反落、手控えムードで総じて軟調=19日後場

 19日後場の日経平均株価は、前日比611円63銭安の3万1430円62銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終えた。終値ベースで3万1500円を下回るのは、6日(3万994円)以来、2週間ぶり。朝方から売りが先行。やや下げ渋る場面もみられたが、香港ハンセン指数や韓国KOSPI指数、中国・上海総合指数などのアジア株が下落したことを受け、下値模索の展開が続いた。後場の取引開始後の午後零時31分には、同643円08銭安の3万1399円17銭と、きょうの安値を付けた。その後、やや持ち直す場面もみられたが、手控えムードのなか総じて軟調に推移した。東証プライムの出来高は12億3463万株、売買代金は3兆1665億円。騰落銘柄数は値上がりが401銘柄、値下がりが1394銘柄、変わらず41銘柄だった。

 市場では「金利上昇による経済への影響が懸念されるなか、中東情勢という不透明要因も加わり、長期運用向けポジションを取りにくい状況が続く可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、31業種が下落し、パルプ紙と陸運の2業種が上昇した。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が下落。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も弱い。一方、王子HD<3861.T>、大王製紙<3880.T>などのパルプ紙株が上昇した。

 個別では、コプロHD<7059.T>、JMDC<4483.T>、アンビス<7071.T>、第一三共<4568.T>、東応化<4186.T>などが下落。半面、カナデン<8081.T>、IDOM<7599.T>、ヴィアHD<7918.T>、北の達人<2930.T>、松屋<8237.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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