(再送)日経平均は239円安、米金利上昇・株下落で売り先行

 20日午前10時時点の日経平均株価は前日比239円82銭安の3万1190円80銭。朝方は、売りが先行した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が19日の講演で一段の利上げが正当化される可能性があると述べ、米国市場で長期金利が上昇するとともに主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万1093円90銭(前日比336円72銭安)まで下押しした。一巡後はいったん下げ渋り、一時3万1249円93銭(同180円69銭安)まで引き戻した。その後はもみ合い商状となっている。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株が軟調。ダイキン<6367.T>、SMC<6273.T>、日立建機<6305.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株も安い。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られ、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も値を下げている。

 半面、米メルクと抗がん剤分野で提携した第一三共<4568.T>が急騰し、参天薬<4536.T>なども値を上げるなど医薬品株の一角が物色されている。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。北越コーポ<3865.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙・株も引き締まっている。

 個別では、TOWA<6315.T>、DmMiX<7354.T>、タツモ<6266.T>などが値下がり率上位。半面、西松屋チェーン<7545.T>、NISSOH<9332.T>、三和HD<5929.T>などの上げが目立つ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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