日経平均は171円安と続落、一時は前日終値近辺に持ち直すも買い続かず=20日後場

きょうの場況

2023/10/20 15:27

 20日後場の日経平均株価は前日比171円26銭安の3万1259円36銭と続落。朝方は、売りが先行した。19日の米国株式市場では、長期金利の上昇とともに主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万1093円90銭(前日比336円72銭安)まで下押しした。売り一巡後は後場前半にかけて下げ渋った。きのう大幅に下落していたことで、押し目買いの動きとなり、一時は3万1428円97銭(同1円65銭安)を付け、前日終値近辺に持ち直す場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は上値が重くなり、大引けにかけて3万1200円台に押し戻された。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の52円弱を筆頭にソフバンG<9984.T>が26円弱、ダイキン<6367.T>が13円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、輸送用機器、証券商品先物、小売など21業種が値下がりし、医薬品、鉱業、ゴム製品など12業種が値上がりした。東証プライム銘柄の56.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は12億5762万株、売買代金は3兆2818億円。騰落銘柄数は値上がり659銘柄、値下がり944銘柄、変わらず56銘柄。

 市場からは、「米長期金利上昇への警戒は根強く、海外勢は売り越し基調だ。大きく下げた銘柄を拾う動きもあるが、主要企業の4-9月期決算を控え、積極的には動きにくい」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株が軟調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。7&iHD<3382.T>、三越伊勢丹<3099.T>、パンパシI<7532.T>などの小売株や、信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>などの化学株も値を下げた。東エレク<8035.T>、太陽誘電<6976.T>、オムロン<6645.T>、キヤノン<7751.T>、パナソニック<6752.T>などの電機株や、日立建機<6305.T>、SMC<6273.T>、日精工<6471.T>などの機械株も売られた。

 半面、米メルクと抗がん剤3製品の開発・販売で提携した第一三共<4568.T>が急騰し、ロート<4527.T>、持田薬<4534.T>が強含むなど医薬品株が物色された。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高く、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も引き締まった。

 個別では、TOWA<6315.T>、GLM<3486.T>、SHIFT<3697.T>などが値下がり率上位。半面、西松屋チェーン<7545.T>、NISSOH<9332.T>、大阪ソーダ<4046.T>などの上げが目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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