日経平均は207円高と大幅続伸、終盤にかけ伸び悩む=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比207円57銭高の3万1269円92銭と大幅続伸。朝方は、買いが先行した。24日の米国株式市場では、長期金利の上昇一服や好決算銘柄への物色を支えに主要株価指数がそろって上昇。この流れを受け、先物買いを交えて日経平均は上げ幅を拡大し、前引けには3万1466円92銭(前日比404円57銭高)まで上伸した。後場は、高値圏でもみ合う場面もあったが、戻り売りや利益確定売りに伸び悩み、終盤には3万1195円58銭(同133円23銭高)まで押し戻された。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の34円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が32円弱、ソフバンG<9984.T>が15円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、石油石炭製品、銀行、輸送用機器、卸売など27業種が値上がりし、精密、陸運、水産・農林など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億6362万株、売買代金は3兆1379億円。騰落銘柄数は値上がり974銘柄、値下がり630銘柄、変わらず55銘柄。

 市場からは「日経平均は戻り足にあるが、一段上に進むにはそれなりの材料が必要だ。主要企業の決算はもとより、来週には日米金融イベントも控えており、材料を織り込むのはこれからだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、あおぞら<8304.T>、楽天銀行<5838.T>などの銀行株も買われ、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も高い。三菱商<8058.T>、三井物<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が軟調。京急<9006.T>、阪急阪神<9042.T>、セイノーHD<9076.T>などの陸運株も安く、マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産・農林株もさえない。

 個別では、野村マイクロ<6254.T>がストップ高となり、サムコ<6387.T>、ヨシムラFH<2884.T>などが値上がり率上位。25日に東証プライム市場に新規上場したKOKUSA<6525.T>は公開価格1840円に対し、276円高の2116円で初値を付け、終値は510円高の2350円だった。半面、KOA<6999.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>、Appier<4180.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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