<米国株情報>GM、第3四半期業績は予想上回るもスト長期化受け通期業績予想を撤回

株式

2023/10/26 10:14

 自動車大手ゼネラル・モーターズ<GM>は24日寄り付き前に23年12月期第3四半期(7-9月)の決算を発表。売上高は前年同期比5.4%増の441億3100万ドル、純利益は同7.3%減の30億6400万ドル、一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は同1.3%増の2.28ドルとなり、売上高、同EPSともに市場予想を上回った。

 本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は調整後で同16.9%減の35億6400万ドル。

 世界全体の販売台数は前年同期比5.2%増の161万9000台だった。このうち、主力の北米(カナダとメキシコ含む)が好調で、米国内の市場シェア(トラックも含む)も16.5%(前年同期は16.3%)と前年同期をやや上回った。対照的に中国での販売台数は減少するなど振るわなかった。

 減益は部品などのコスト上昇のほか、スト関連費用の増大が主な要因。ストによる操業停止で当期の本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は約2億ドル減少し、第4四半期(10-12月)も6億ドルの減少が予想されるとしている。

 一方、UAW(全米自動車労組)との新労働協約交渉が難航していることからストが長期化しており、今後も期間や対象が拡大する可能性もあり、会社側は通期業績予想を撤回した。

 決算発表後、UAWはテキサス州アーリントン工場でストに入り、同工場は操業を停止した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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