<相場の読み筋>10月30日

2023/10/30 7:45

 前週末27日の米国株式は、NYダウが前日比366.71ドル安の3万2417.59ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同47.406ポイント高の1万2643.011ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4550万株、ナスダック市場が40億4395万株だった。イスラエルによるパレスチナのガサ地区への地上攻撃が拡大する可能性が報じられた。中東情勢の先行き不透明感の高まりから、リスク回避姿勢が強まり、NYダウは一時、450ドルを超える下げをみせる場面があった。また、ミシガン大学の10月消費者調査では、1年後の予想インフレ率が4.2%となり、前回9月調査の3.2%から上昇。インフレの長期化による金利上昇が警戒された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやアマゾン・ドット・コム、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが上昇した。

 30日の東京株式は、反落後も弱含みの展開か。日経平均株価は、前週末27日に大幅反発した反動から、売り優勢スタートとなりそう。きょう30日から31日にかけて日銀金融政策決定会合が行われるが、あすの内容発表を控え、手控えムードが広がりそう。落ち着きどころを探る一方、消去法的に好決算銘柄への個別株物色が中心になることが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(前週末27日は150円15-17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の前半(同158円53-57銭)と、円高方向に振れている。前週末27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、コマツ<6301.T>、ニデック<6594.T>などが、同27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同27日の大阪取引所清算値比430円安の3万610円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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