日経平均は315円程度安、株価指数先物に断続的な売りで下げ幅拡大=30日前場

 30日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前週末比315円程度安い3万676円前後で推移する。前週末27日に大幅反発した反動や、外国為替市場で円がドルやユーロに対して円高方向にあることも意識され、売りが先行した。その後、やや下げ渋る動きをみせていたが、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午前9時50分には、同399円94銭安の3万591円75銭を付けるなど、下値を試すような動きにあるもよう。現地27日米国株式は、NYダウが3日続落した一方、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発し、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末27日の大阪取引所清算値比430円安の3万610円だった。

 業種別では、30業種が下落、3業種が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も下落。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も弱い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も軟調。一方、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>の電気・ガス株が上昇している。

 個別では、トプコン<7732.T>、日野自<7205.T>、スクロール<8005.T>、エンプラス<6961.T>、オムロン<6645.T>などが下落。半面、M&A総研<9552.T>、日清粉G<2002.T>、大阪ガス<9532.T>、栗本鉄<5602.T>、ips<4390.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時7分時点で、1ドル=149円台の半ば(前週末27日は150円15-17銭)、1ユーロ=158円の前半(同158円53-57銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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