日経平均が823円高と大幅に3日続伸、今年最大の上昇で3万3500円を回復=15日後場

 15日後場の日経平均株価は、前日比823円77銭高の3万3519円70銭と大幅に3日続伸して取引を終えた。値上がり幅は6日の758円59銭を超え今年最大で、3万3500円台となるのは9月15日(3万3533円)以来、2カ月ぶり。現地14日発表の米10月CPI(消費者物価指数)を受け、インフレ鈍化期待から米国株式が上昇。東京市場も勢いを引き継ぎ、買いが先行した。韓国・KOSPI指数や中国・上海総合指数、香港・ハンセン指数などのアジア株の上昇も支え。後場も買いが優勢で、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。午後2時29分には、同860円59銭高の3万3556円52銭を付けた。その後も高値圏で堅調に推移した。東証プライムの出来高は18億5915万株、売買代金は4兆6357億円。騰落銘柄数は値上がりが1058銘柄、値下がりが539銘柄、変わらず62銘柄だった。

 市場では「心理的なフシ目の3万3000円を上抜け、投資家心理が好転したことや売り方の買い戻しを誘う格好となり上げ幅を拡大した。懸念材料の織り込みで、今後も堅調な値動きが期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も堅調。信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株もしっかり。一方、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落した。

 個別では、ベネ・ワン<2412.T>、コプロHD<7059.T>、GLM<3486.T>、パソナ<2168.T>、ギフティ<4449.T>などが上昇。半面、ベース<4481.T>、フリュー<6238.T>、FFJ<7092.T>、カナミックN<3939.T>、電通グループ<4324.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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