日経平均は54円程度安、上値の重い展開続く=16日前場

 16日午前10時12分すぎの日経平均株価は、前日比54円程度安い3万3465円前後で推移する。きのう15日に今年最大の上げ幅(823円)を記録した反動で、利益確定売りが先行。寄り付きに、同120円11銭安の3万3399円59銭を付けている。その後、押し目を拾う動きから上昇に転じる場面もみられたが、上値を追う動きは限られているもよう。現地15日の米国市場では、米10月PPI(生産者物価指数)が市場予想平均を下回ったことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による高金利政策の打ち止め期待がさらに高まり、NYダウが4日続伸し、ナスダック総合指数も続伸した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比65円安の3万3385円だった。

 業種別では、33業種のうち20業種が下落、13業種が上昇している。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も安い。日本紙<3863.T>。大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、レオスC<7330.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も弱い。一方、リクルートH<6098.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株が上昇している。

 個別では、エンプラス<6961.T>、コプロHD<7059.T>、シンクロF<3963.T>、メドレー<4480.T>、Appier<4180.T>などが下落。半面、JBR<2453.T>(監理)、ライドリC<2585.T>、リクルートH<6098.T>、サムコ<6387.T>、富士通ゼネラル<6755.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時12分時点で、1ドル=151円台の前半(15日は150円68-69銭)、1ユーロ=164円台の前半(同163円83-87銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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