来週の東京外国為替市場見通し=年末商戦や米経済指標が材料

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2023/11/24 16:32

予想レンジ:1ドル=148円50銭-152円00銭

 20-24日のドル・円は下落した。週初20日は、米金利が低下する中、ドル売り・円買いが強まった。21日は、10月31日-11月1日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で、インフレ率がFRB(米連邦準備制度理事会)の目標である2%に向けて明らかに進んでいることを確信するにはさらなる証拠が必要とされ、ドル・円の下支えとなる場面があった。22日は強い米経済指標に発表が相次ぎ、米金利が上昇、ドル・円は堅調に推移した。23日は日米が祝日で取引参加者が減少、ドル・円はもみ合いとなった。

 目先は米国の年末商戦本格スタートの合図となる感謝祭翌日の「ブラックフライデー」、翌週月曜日の「サイバーマンデー」の動向。足元の米国消費や景気動向を判断するための材料となる可能性があり、FRBの金融政策のゆくえをうかがう展開となり得る。27日の週は米経済指標の発表も多い。米9月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米11月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米7-9月期GDP(国内総生産)改定値、米10月個人所得・消費支出、米10月PCE(個人消費支出)デフレーター、米11月ISM(供給管理協会)製造業景況指数と重要指標の発表が相次ぎ、ベージュブック(米地区連銀経済報告)も公表される。米経済指標が強い場合は、ドル・円に再び上昇圧力が増しそうだ。一方で1ドル=150円台に突入すれば、日本当局のドル売り・円買い介入を意識する動きとなり、上値は限られそうだ。

 ドル・円は、日銀による介入への警戒もあり、年初来高値近辺の152円ちょうどが上値メド。下値は10月30日の安値を意識して148円50銭をメドとする。

提供:ウエルスアドバイザー社

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