<相場の読み筋>11月29日

2023/11/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比83.51ドル高の3万5416.98ドルと反発、ナスダック総合指数が同40.733ポイント高の1万4281.756ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2780万株、ナスダック市場が43億105万株だった。ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事が講演で、現在の金融政策について「適切な状況にあるとの確信を深めつつある」と述べ、利上げ打ち止めへの期待感が高まる格好となった。米11月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数は102.0となり、市場予想平均の101.0を上回ったが、市場の反応は限定的だった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやペイパル、メタ(旧フェイスブック)などが買われた。

 29日の東京株式は、弱含みの展開か。現地28日の米国株式は上昇したものの、足元で日経平均株価は上値の重い動きとなっていることや、手がかり材料難もあり、売り優勢の動きが見込まれる。また、為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(28日は148円51-53銭)が円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の前半(同162円42-46銭)と小動き。対ドルでの円高を受け、業績への影響を懸念して輸出関連銘柄は軟調な展開となりそうだ。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ローム<6963.T>、村田製<6981.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比90円安の3万3290円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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