日経平均は135円程度安、円高を嫌気し輸出関連銘柄を中心に弱い動き=29日前場

 29日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比135円程度安い3万3272円前後で推移する。きのう28日に上値の重い展開だったことや、外国為替市場で円がドルやユーロに対して円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄を中心に売りが先行。その後も弱い動きが継続し、午前9時59分には、同229円32銭安の3万3179円07銭を付けている。現地28日の米国市場は、NYダウが反発し、ナスダック総合指数も3日ぶりに反発したが、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比90円安の3万3290円だった。

 業種別では、33業種のうち32業種が下落し、サービスの1業種が上昇する。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も弱い。一方、楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株は上昇している。

 個別では、ジャステック<9717.T>、そーせい<4565.T>、サムティ<3244.T>、恵和<4251.T>、サンリオ<8136.T>などが下落。半面、さくら<3778.T>、グローセル<9995.T>、チェンジHD<3962.T>、ソースネクス<4344.T>、NJS<2325.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=146円台の後半(28日は148円51-53銭)、1ユーロ=161円台の半ば(同162円42-46銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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