コンフィデンの澤岻社長、5年以内に売上高200億円、営業利益30億円を目指す

株式

2023/11/29 14:57

 ゲーム業界などに特化した人材派遣業を展開とするコンフィデンス・インターワークス<7374.T>は11月、個人投資家向け説明会を開催した。24年3月期は売上高80億円(前期比53.9%増)、営業利益11億2000万円(同20.0%増)と2ケタ増収増益を見込んでいるが、出席した代表取締役社長の澤岻宣之(たくしのぶゆき)氏は、3-5年後には売上高200億円、営業利益30億円を目標に掲げ、現在のグロース市場からプライム市場への移行する計画も明らかにした。

 同社は14年8月にゲーム業界などに特化した人材派遣業を展開とする「コンフィデンス」として設立され、現在10期目。設立から7年目に東証マザーズ市場、現在のグロース市場に上場を果たした。今年8月に就職情報サイトの運営などを手掛けるインターワークスと経営統合したことにより、現在の体制となっている。澤岻社長は、「人材派遣に加え、インターワークスの人材紹介求人広告採用支援の代行を行う受託が加わったことで、人材ビジネスの主要サービスを一気通貫で提供が可能になった」としている。

 主力の人材派遣においては、在籍する過半以上の社員が無期雇用であることから、社員の帰属意識が高く、長期的に安定して業務を行うことができる。人員の増加が主要な先行指標となるが、従業員の仕事に対する意欲向上や、キャリアアップ研修等のアフターフォローの充実などで既存社員の定着率を高めており、派遣人数は第5期から500名超増加し、約2.5倍の規模に拡大。さらに、ゲーム業界など特定の業界に特化することで、社内の知見が蓄積され、営業効率や社内のオペレーションコストの抑制も可能となっている。

 また、澤岻社長によれば、ゲーム業界は、モバイルゲーム、コンシューマー、PCオンラインゲーム等、時代の流れに伴う変化が激しく、必要スキルも急速に変化している。各社が固定的に人材を雇用することは大きな労務リスクを抱えることになりかねず、こうした事業環境の中、「多種多様なクリエイターが在籍するコンフィデンス・インターワークスはクライアントの様々なニーズに対し、スピーディーかつフレキシブルに人材を提供でき、その後の変化にも柔軟に対応することができる」(澤岻社長)としている。

 23年3月期の連結業績は、売上高が51億9700万円(前期比17.5%増)、営業利益が9億3300万円(同25.2%増)と、5年間(18年3月期比)で売上高は4倍、営業利益は6倍に成長。今後も、人材関連ビジネス市場規模の拡大見通しやIT人材不足を大きな事業機会と捉えてさらなる成長を目指す。

提供:ウエルスアドバイザー社

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