中国大引:上海総合0.3%高で反発、石油株に買い
30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.99ポイント(0.26%)高の3029.67ポイントと反発した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国の景況感が悪化する中、当局は景気を押し上げるため対策を強めるとの期待が広がった。朝方公表された11月の中国製造業PMIは49.4に低下し、予想(49.8)に反し前月実績(49.5)を下回っている。主要指数は前日、約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいたとあって、値ごろ感も着目された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油関連の上げが目立つ。海洋石油工程(600583/SH)が2.7%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.2%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.7%高、新潮能源(600777/SH)が1.6%高、中海油田服務(601808/SH)が1.4%高で取引を終えた。原油高が追い風。主要輸出国が追加減産を検討していると伝わる中、昨夜のNY取引所では、WTI原油先物が1.9%高と続伸した。
発電株もしっかり。華能国際電力(600011/SH)が4.6%、華電国際電力(600027/SH)が2.6%、国投電力(600886/SH)が1.8%、大唐国際発電(601991/SH)が1.2%ずつ上昇した。金融株、医薬株、酒造・食品株、運輸株なども買われている。
半面、ハイテク株はさえない。ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が5.3%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.9%安、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が1.8%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.7%安で引けた。自動車株、不動産株、素材株、軍事関連株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.25ポイント(1.84%)安の226.26ポイント、深センB株指数が2.87ポイント(0.27%)安の1076.50ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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