日経平均は192円程度安、円高が重しで下げ幅を拡大する場面も=4日前場

 4日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比192円程度安い3万3239円前後で推移する。前週末1日の弱い動きが継続したことや、外国為替市場で円がドルやユーロに対し強含んでいることから、朝方から売りが優勢。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は現地1日、金融緩和の時期を推測するのは「時期尚早」とした一方、現在の政策金利の水準は「かなり引き締め的な状況」と語り、利上げ継続への警戒感が後退。これを受け円高が進んだことが重しとなり、午前9時19分には、同408円47銭安の3万3023円04銭を付けている。その後は、押し目を拾う動きが出たもようで、下げ幅を縮小する動きにあるようだ。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、海運と不動産の2業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も軟調。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇している。

 個別では、LTS<6560.T>、クミアイ<4996.T>、フォーラムエンジニア<7088.T>、マツダ<7261.T>、ネットプロテ<7383.T>などが下落。半面、Vコマース<2491.T>、セレス<3696.T>、ラクーンHD<3031.T>、Wスコープ<6619.T>、さくら<3778.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=146円台の半ば(前週末1日は148円28-30銭)、1ユーロ=159円台の前半(同161円54-58銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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