日経平均は587円安、SQ控え様子見で終日軟調=7日後場

 7日後場の日経平均株価は、前日比587円59銭安の3万2858円31銭と大幅に反落して取引を終了した。前日の大幅高の反動で、朝方から売りが先行。一時下げ渋る場面がみられたものの、中国・上海総合指数や、香港・ハンセン指数などが下落したことも意識され下げ幅を拡大。前場に心理的なフシ目の3万3000円を再び割り込んだ。後場に入り、様子見姿勢が強まるなか軟調に推移。取引終了近くの午後2時56分には、同631円21銭安の3万2814円69銭と、きょうの安値を付けるなど、終日軟調に推移した。東証プライム市場の出来高は15億4582万株、売買代金は3兆7010億円。騰落銘柄数は値上がりが249銘柄、値下がりは1382銘柄とプライムの83%を占め、変わらず29銘柄だった。

市場では「あす8日の12月限SQ(特別清算指数)値の算出や、現地8日の米11月雇用統計の発表があることから、模様眺め姿勢が強まった。それにより指値注文の数量が少なくなり、小口の注文でも値が大きく動いたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も弱かった。一方、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株は上昇した。

 個別では、JDI<6740.T>、グッドコムA<3475.T>、楽天銀行<5838.T>、宮越HD<6620.T>、マイクロニ<6871.T>などが下落。半面、楽天地<8842.T>(監理)、東電力HD<9501.T>、ミガロHD<5535.T>、大阪ソーダ<4046.T>、メニコン<7780.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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