日経平均は552円安と大幅続落、円高嫌気し手控えムードも広がる=8日前場

 8日前場の日経平均株価は、前日比552円98銭安の3万2305円33銭と大幅に続落して取引を終了した。外国為替市場で円がドルやユーロに対して円高に振れたことから、輸出関連銘柄を中心に売り圧力が強まった。手控えムードも広がるなか弱い動きが続き、午前11時1分には、同571円26銭安の3万2287円05銭と前場の安値を付けた。その後も安値近辺で推移した。東証プライム市場の出来高は10億9790万株、売買代金は2兆7239億円。騰落銘柄数は値上がりが268銘柄、値下がりは1364銘柄とプライムの82%を占め、変わらず26銘柄だった。

 市場では「急激な円高を嫌気し売り一色となった。為替が落ち着かないと日本株には資金が向かわない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も弱い。一方、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や銀行株は上昇している。

 個別では、ビューティガレージ<3180.T>、板硝子<5202.T>、グッドコムA<3475.T>、フタバ<7241.T>、愛三工<7283.T>などが下落。半面、ベネ・ワン<2412.T>、エアトリ<6191.T>、ニチレイ<2871.T>、ローム<6963.T>、リログループ<8876.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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