日経平均は51円高と続伸も上げ幅縮小、戻り待ち売りに上値を抑えられる格好=12日後場

 12日後場の日経平均株価は、前日比51円90銭高の3万2843円70銭と小幅ながら続伸。TOPIXは同5ポイント安の2353ポイントと反落して取引を終了した。朝方は買いが先行し、日経平均株価は午前9時4分に同380円33銭高の3万3172円13銭と、きょうの高値を付けた。買い一巡後は、手がかり材料に乏しいなか、心理的なフシ目の3万3000円を意識する時間帯がみられた。ただ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となり、上げ幅を縮小した。東証プライム市場の出来高は15億271万株、売買代金は3兆4007億円。騰落銘柄数は値上がりが565銘柄、値下がりは1050銘柄、変わらず45銘柄だった。

 市場では「12日に米国で11月CPI(消費者物価指数)が、13日には日銀短観、米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されることから、積極的な売買は手がけにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち7業種が上昇、26業種が下落した。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井金属<5706.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株が上昇。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、野村<8604.T>、岡三<8609.T>などの証券商品先物株も高い。タカラトミー<7867.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、東急不HD<3289.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株もしっかりだった。一方、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落した。

 個別では、アウトソシン<2427.T>(監理)、Jリース<7187.T>、ライドリC<2585.T>、物語コーポ<3097.T>、Vテク<7717.T>などが上昇。半面、ダイダン<1980.T>、ファーマF<2929.T>、学情<2301.T>、トーホー<8142.T>、サムコ<6387.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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